活動報告

広報部会(2月5日)

独自戦略を持つ地域企業の取材発表

~肌で感じた会員企業の奮闘(3)
(南尾張、名古屋第3・第4・第5支部)

地域に根ざし未来を創る戦略を学ぶ

社会に不可欠な企業に

2月の広報部会では「独自戦略を持つ地域企業」をテーマに、南尾張、名古屋第3、名古屋第4、名古屋第5の各支部より取材発表が行われました。

南尾張支部は、建築建材の販売や加工を手掛けるアサヒの浅原浩貴氏を取材。同社は有孔合板の製造と同製品の付属パーツを充実させ、販売基盤を強化しています。またオーダー家具やオリジナル製品の製造まで手掛けています。10年後のビジョンと行動計画を掲げ、「ワクワクしながら」社員と共に新規事業の開発に取り組んでいます。

名古屋第3支部は、葬儀サービス業を営む名港葬儀の創業者である草野信也氏を取材。創業当初は業績不振でしたが、同友会での学びを活かし、新たなビジネスモデルを模索。地区最大規模の納骨堂や霊園の開発に取り組みました。地域コミュニティとの結びつきを重視し、地域への貢献を通じて信頼度を高めています。まさに地域にとって欠かせない会社だと感じました。

社員と共に未来を創造

名古屋第4支部は、金属加工業を営む双和工業所の笹原哲哉氏を取材。同社は高精度の大型製缶加工を得意とし、洗車機の躯体フレームの製造は国内トップの生産数を誇っています。1人の作業者が複数の業務を行う「多能工」化を実現し、労働環境の改善や生産性の向上につなげました。同社が大切にしているのは、「共に働く人を幸せにすること」であり、笹原氏が積極的に意識改革に取り組む姿勢が印象的でした。

名古屋第5支部は、ラーメン麺の製造販売を行う林製麺所の林大作氏を取材。同社は300種類以上にも及ぶ多品種の製麺技術を持ち、コロナ禍の下では独自商品をネット販売し、巣ごもり需要に商機を見出しました。また店頭販売も開始し、ラーメン店の出店計画も進行中です。業態の変化が地域と社員の活性化につながり、会社の成長をもたらすことを感じる取材でした。

各支部の発表を通じて、自社の強みを活かし、時流に適応しながら柔軟に業態を変化させることが独自の戦略につながっていると感じました。

(有)林工芸  林 展生