活動報告

東尾張支部 経営者の集い(5月14日)

自社と同友会の不離一体でよい会社へ
~同友会での学びと自社実践

井上 逸起氏  井上化成(株)
鈴木 敏志氏  鈴一物産(株)

悩み・課題を率直に交流

良い会社を求めて

東尾張支部では今年度の会員増強を推進する「経営者の集い」を開催。地区会長の井上逸起氏(東尾張第2青同)と鈴木敏志氏(瀬戸地区)に同友会での学びの自社実践を報告いただきました。

井上氏は社員と共に会社を変えてきた体験を報告。入会前は売り上げを上げて給与をしっかり払うことが社員満足と考えていましたが、経営指針に取り組み「ものづくりを通して関わる全ての人に幸せ・信頼を」を経営理念に掲げることで、労働環境整備や社員の主体性が発揮される企業づくりに奮闘しています。続いて今後の情勢変化を踏まえ、次の手を打たねばと10年ビジョンを発表。これを契機に社員の発案での新規開拓や商品開発など新しい取り組みも始まっています。

1人で悩んでも物事は進展しない。社長が率先して社員と関わり、永続できる企業づくりを共に描く中で企業は変わる。このような経営姿勢を与えてくれたのが同友会での学びや切磋琢磨できる仲間の存在だと、井上氏は自らの実感をもって語りました。

経営者になりなさい

鈴木氏は『労使見解』の実践を報告。4代目として会社を継ぐも、事業の将来性や借金、社員のモチベーション低下などの問題に直面し愚痴を言う日々。同友会の先輩に相談すると、「社員は借金を返すために働いているわけではない。会社は99%経営者で決まる。経営者になりなさい」と指摘され、自らの経営姿勢を改めます。

早速、経営指針に取り組み太陽光発電事業から現在の水宅配事業に転換。SWOT分析で事業の再定義を行い、ウォーターサーバーが災害備蓄の役割を果たすことを発信。瀬戸市との防災協定締結などを通じ、自社の社会的価値を高めます。

さらに労働環境整備や充実した人生を送るためのさまざまな社内勉強会を開催するなど、働きがいのある企業づくりに奮闘。経営者の経営姿勢の確立が企業変革の要だと、鈴木氏は語りました。

グループ討論ではお互いの経営課題を交流。率直な意見交換で同友会の魅力が伝わり入会につながるなど、増強活動を勢いづける経営者の集いとなりました。