活動報告

名古屋第5支部合同例会(7月24日)

「中小企業家」として、あなたは何ができますか?
~国民や地域と共に歩む中小企業とは

城所 真男氏  重機商工(株)

城所 真男氏

地域との連携が企業価値を高める時代

名古屋第5支部7月合同例会では、重機商工の代表取締役、城所真男氏に報告いただきました。

城所氏は、愛知県が自動車産業を中心に発展してきた背景に触れながら、今後の変革の時代においては、地域との連携が企業の持続的成長に寄与するのは明白であり、地域社会と共に歩むことは中小企業にとって単なる責務ではなく、企業の競争力やブランド価値を高める機会でもあると語りました。

また城所氏は、自社ビルにおけるZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)導入のメリットに焦点を当てました。ZEBとは、エネルギー消費をほぼゼロに抑える建物のことです。同社は自社ビルにこのZEBを採用し、地域社会への具体的な貢献を図っています。特に災害時には、自社ビルの電力を地域に提供し、大きな会議室を避難所や地域集会所として活用する計画が立てられており、地域住民の安全性向上に寄与することができるといいます。

地域との連携が持続的成長につながることを学ぶ

地域貢献への柔軟なアプローチ

報告後のグループ討論では多様な意見が交わされ、参加者からは「大きなプロジェクトは難しいが、会社の前を綺麗にする、花を植えるといった小さな活動でも地域の美観や防犯に貢献できる」「AEDを設置し、地域住民にその使い方を教える」「スマホの使い方教室を開くことで地域住民のデジタルリテラシーを向上させる」といった実践例が挙げられ、企業の地域貢献に対する柔軟なアプローチが共有されました。

本例会を通じて、中小企業が地域社会に貢献するためには、自社のリソースや特性に応じた具体的なアプローチが重要であると学びました。会社の規模にかかわらず、無理のない範囲で地域との連携に取り組むことが企業の成長を促進し、地域全体の発展にも寄与する可能性があることが理解できました。

名古屋美工(株)  宮本 力