できることから始めるDX、やりながら考えるDX
吉田 信人氏 ちかと経営研究所

デジタルを駆使し組織文化を変革
ITコーディネータの吉田信人氏(会外)を講師に迎え、総務・情報部門主催でDXセミナーの3回目が開催されました。今回のテーマは「できることから始めるDX、やりながら考えるDX」で、対面とオンライン合わせて31名が参加しました。
DXとは、デジタルを駆使して組織・文化・従業員の変革により競争優位性を確立することという基本の説明から始まりました。従来の企業文化を変えるには、解釈の枠組みの溝をなくし、社内の経営者や社員間のわかり合えなさを乗り越えなければならないと指摘します。
事例では、現場情報を提供するビジネスモデルを創出した造園業、団体客から直接予約の個人客へ移行した旅館業、できる所からデジタル化する食堂等の試みが紹介されました。

また、業務はどんどん進化して、システムへの要求もどんどん変化するため、自社でアプリを開発していくことが推奨され、当日は、ノーコードツールで注文書アプリを作成。ノーコードとは、ソースコードの記述をせずアプリやウェブサービスの開発が可能なサービスのことで、専門知識がなくても簡単に作成できる気づきとなりました。
最後に生成AIは工数削減、時間短縮に有効であるが、入力情報を世界中に公開することにもつながるため、活用方法を熟慮する必要があると警鐘が鳴らされました。