活動報告

広報部会(2月3日)

企業変革に取り組む地域企業取材発表
~肌で感じた会員企業の奮闘(3)

(名古屋第1・第2・第3支部)

地域課題の特色に応じた事業展開を紹介

交通安全教室を通じ地域の安全に貢献

2月広報部会では、名古屋第1・第2・第3支部による会員企業の取材内容を報告していただきました。

名古屋第1支部は(株)庄内橋自動車学校(横井光弘氏)を取材。同社は少子高齢化やドライバー不足といった社会課題に対応するため、地域と世界をつなぐ企業変革に取り組んでいます。インドネシアで外国人向けの運転講習を実施し、日本の交通ルールと運転技術を指導する海外講習プロジェクトを展開。また、町内会活動への協力や交通安全教室の実施を通じて地域住民の安全意識向上に貢献。企業向けの安全運転講習も提供し、交通事故削減を目指しています。これらの活動を通じて、地域社会の発展に貢献する地域密着型のモデルケースとなることを目指しているとのことでした。

同友会の学びを活かし地域おこしを展開

名古屋第2支部は(有)山都屋(水谷隆文氏)を取材。同社の水谷社長は看板業を営む傍ら、名古屋市と岐阜県の川辺町での2拠点生活を満喫しています。川辺町では高齢化と人口減少という課題に対してSNSでの魅力発信やSUP(スタンドアップパドル)を活用した町おこしに尽力。自称観光大使として活動しながら、自治会への参加やウクレレサークルの立ち上げなど、地域を巻き込む活動を展開しています。同友会で学んだ「発信の重要性」と「仲間づくり」の実践により地域からの依頼も増加、役所からの仕事も増えています。今後はドライブイン設立やSUPレンタル事業を計画中です。

社屋をサロンに改装し地域との交流を促進

名古屋第3支部は(株)菱屋産業(菱田吉剛氏)を取材。婚礼家具の製造販売から事業を始めた同社はインテリア業務も行っていましたが、ホームセンターの台頭により工場閉鎖。リフォーム業に転換し、主に病院・大学など諸官庁や企業を顧客としていました。しかし、政権交代により随意契約が無くなるなど、役所の方針が変わったことで、地域に根ざした経営への転換を図ります。それまで「お役所仕事」に浸かっていた会社が民間に方向転換するにはなかなか難しく、同友会の先輩からアドバイスを受け、社屋をサロンにリフォームし、地域の人々が気軽に立ち寄れる空間を創出し、地域との結びつきを強化しているそうです。

自社の経営課題を解決するために、地域コミュニティに参画している企業各社を取材した発表でした。

ビレッジホーム(有)  青木 俊市