活動報告

ダイヤモンド部会(7月23日)

学んで実践し続けてこそ

鋤柄 修氏
(株)エステム名誉会長
愛知同友会顧問、中同協顧問

鋤柄 修氏

7月のダイヤモンド部会で行われた鋤柄修氏(エステム名誉会長)の報告概要を紹介します。

志願して同友会に入会

私は大学卒業後、会社勤めをした後、大学の同期が設立した現在の会社に1971年に入社しました。同友会に入会したのは1980年、専務の時でした。

入会の理由は、突如社内で労働組合が結成され、組合から数々の要求を突きつけられる中で、「経営者としての勉強をしなくては」と痛感したからです。

そんな中で愛知同友会の存在を地元紙で知り、自ら進んで同友会に入会しました。いわば志願兵です。

先輩たちから学ぶ

1984年岐阜で行われた第1回中小企業労使問題全国交流会(当時)に参加し、初めて赤石義博さん(中同協元会長、故人)の話を聞いたのですが、何を言っているのか、さっぱり分かりませんでした。私は「赤石さんの言うことが理解できない俺は、理解できるまで後を追っかけよう」と決めたわけです。懐かしい思い出です。

1988年には愛知同友会の労務労働委員長となり、中同協の労働委員会(当時)に出席し、同友会のレベルの高さに驚きました。そこで、「労使見解」にはどのような歴史が刻まれ、先輩がどのように苦労してきたのかを教えられました。

「労使見解」から何を学ぶのか

さて「労使見解」から何を学ぶのかですが、第1には「経営者である以上、いかに環境が厳しくとも、時代の変化に対応して、経営を維持し発展させる責任」があるとされています。「維持継続」でなく「発展」させるという経営者としての責任論です。

次には社員を経営の良きパートナーとすることであり、そのために経営指針を共有して、心を1つにし、目標を共有することです。

最後に、人間尊重の生き生きとした社風づくりです。これは、社員が生き生きと働くためには社員の自主性・主体性を重んじて、自分たちで考えてやらせることです。そして責任は全部トップが取るのです。そうしないと社員は育たないのです。

入会して45年 良き仲間と出会って

私は同友会に入会して今年で45年になります。同友会は経営能力を磨く道場で、良き師匠、良きライバル、良き仲間をつくる場だということを、皆さんに改めて言いたいと思います。