活動報告

広報部会(7月28日)

DX・AIの今と経営への活用
~人が主体となる

後藤 泰司氏  (株)ハグリネット
苅谷 邦彦氏  (株)インデックス

「人を生かすAI活用」を語る苅谷氏

人間尊重経営にAIを活用

7月広報部会では、DX・AI研究会よりハグリネットの後藤泰司氏、熱田第2地区からインデックスの苅谷邦彦氏に報告いただきました。

研究会では、AIに関する最新の情報を学び意見交換するだけでなく、それを同友会の「人間尊重」視点から経営に活かそうと呼びかけています。後藤氏からは、経営にどう活かしているかの事例を紹介いただきました。

続いて、システム開発を業とする苅谷氏が報告。「AIは信頼できるわけがないと思っていた。しかし、今取り組まなければならない」と衝撃的な言葉から始まりました。AIを学ぶ際、どうしても技術的側面の凄さが前面に出され、何のためにそれを使うかという本質から離れてしまいがちです。苅谷氏は常に本質から目を離さず「あくまでも人が主体だ」と話します。

AIを社内に活かせば、社員たちが無理をせず生き生きと働ける環境をつくることができる。苅谷氏は「AIをどんどん試してみて、仕事に活かせる事があったら提案してみて」と社員たちに声を掛けます。システム会社ですから元来、新しいツールは興味を持って使いこなす人たちばかりです。そして、人間を尊重する経営を常に口にしてきた苅谷氏と社員だからこそ、人を生かすためにそれを使うようになりました。

技術は人を生かすためにある

「効率化はあくまでも人間のために行う。それによって人間本来の仕事である高品質でやりがいのある仕事に集中できるだろう。人のために使ってこそ、道具としてのAIに価値がある」と苅谷氏は強調し、報告を終えました。

グループ討論では「DX・AIをどのように活用したいか」について話し合い、同友会らしい人間尊重の視点から意見が交わされました。

参加者からは、「AIに対する漠然としたイメージが鮮明になった。AIは人間を補助するツール。まず使ってみよう」と、取り組みに前向きな意見が聞かれました。

人を生かす人間尊重経営の大切さと、未来に向けて新技術を人のために使う大切さを再認識し、具体的なヒントが得られた例会となりました。