活動報告

南尾張支部増強例会(9月24日)

皆を笑顔にする組織づくり
~会社を変える近道は、自分を変えること

岩田 典之氏  (株)イワタ

自身の失敗、変化をありのままに話す岩田氏

行動の基準は「人を大事に」

南尾張支部の増強例会「経営者の集い」が開催され、「皆を笑顔にする組織づくり」と題して、知多北部地区のイワタ代表取締役、岩田典之氏に自身の経営を振り返りながら報告いただきました。

岩田氏は先代から事業承継をする際、内心では「継いであげる」と思っていたそうです。リーマン・ショックなどの危機を迎えた際は全て他責にし、一時は売り上げが4割減にまで落ちました。そうして笑顔なきまま代表に就任した後に同友会に入会し、経営指針や人を生かす経営を学んだことが転機となります。

自身の中で「人を大事に」というキーワードが生まれ、岩田氏は自身の行動を見直すようになりました。誰よりも早く出社し掃除を欠かさず、従業員に気持ち良く仕事をしてもらうためにトイレをリフォームしました。自身にあった「良いこと」は他人にも積極的に施し、「悪いこと」は決して他人に転嫁しないなど、とにかく「人を大事に」を心掛けて経営するようになったといいます。

「笑顔」をもたらす経営者に

すると、従業員をはじめ、得意先や仕入先などからも笑顔があふれるような機会が増えていったとのことです。「支払日が人生で一番楽しい日」と捉え行動している、という岩田氏の言葉は本当に優しさであふれ、会場もまた笑顔で包まれていました。

グループ討論では、「笑顔」というワードを経営の視点で捉えた時に、何が必要か、何を実践するかをテーマとして意見交換を行いました。

「笑顔」の裏には「安心」「安全」「やりがい」「誇り」が必ず付いて回ります。その空気をつくるのは経営者としての姿勢であり、経営者が変わることでその状況は劇的に変わるということを、今例会の学びとして明日からの社業に役立てていきます。