活動報告

DX・AI研究会(4月30日)

LLMOで売り上げを3倍にするための実践セミナー

道川内 充氏  (株)ナレッジホールディングス

道川内 充氏
道川内 充氏

ウェブ集客もAIが主流に

4月のDX・AI研究会例会ではナレッジホールディングス取締役の道川内充氏(会外)をお招きし、AI検索時代の集客戦略「LLMO(大規模言語モデル最適化)」について、ウインクあいちでの対面とZoomによるオンライン配信のハイブリッド形式で開催しました。対面70名・配信150名、総勢220名の参加となりました。

冒頭、DX・AI研究会の加藤三基男代表よりAI活用の重要性について問題提起がありました。中小企業白書を引用し、デフレ・低金利・人手余りという旧来の前提が崩れた今、現状維持を選択する企業は淘汰のリスクに直面していると指摘。AI活用はもはや効率化の手段ではなく、付加価値の最大化と労働力不足の解決に向けた経営の必須事項であると述べました。

道川内氏は、集客の主戦場がSEO、MEO、SNSを経て「AI検索」へ移行しつつある構造変化を解説しました。AIオーバービュー等の登場によりウェブサイトへのクリック数は約34.5%減少する一方、サイトに到達したユーザーのCVRは従来比4.4倍、ECでは最大9倍に伸びているという統計を示し、トラフィックは減るものの流入の「質」は向上していることを説明しました。

AIが推奨先を選定する仕組みについては、複数ソースを横断して整合性を確認する「グラウンディング」と、問いを複数の観点に分解して並行検証する「クエリ・ファン・アウト」という考え方が紹介されました。

AI検索時代における自社の強み発信を学ぶ
AI検索時代における自社の強み発信を学ぶ

一次情報の発信が鍵

実践編では、施策が「内部対策」「外部対策」「マルチモーダル連携」の3軸で整理されました。

内部対策では、模倣ではない一次情報の発信と構造化データの整備が鍵となります。外部対策では、プレスリリースを活用したサイテーション(他媒体での言及)の積み上げが提示されました。また、AIがテキストだけでなく画像や動画も学習対象とするため、グーグルビジネスプロフィールの整備やリール・TikTok等との連携が重要な評価材料になるといいます。汎用的なビッグワードで大手と競うのではなく、特化型ソリューションとして強みを尖らせることで、AIから専門家として推奨される機会が生まれる点も、中小企業にとって重要な視点として強調されました。

LLMOがまだ黎明期にあるからこそ、今着手することで先行者としての優位を築ける可能性は大きく、自社の強みを尖らせ一次情報を発信し続ける地道な積み重ねが、AI検索時代における付加価値創造の中核となることを学ぶ機会となりました。