同友会理念とその実践
高瀬 喜照氏 (株)高瀬金型
自社実践で真の理解を
「同友会理念とその実践」をテーマに、高瀬金型の高瀬喜照氏より報告いただきました。
同友会理念を体系的に学ぶには、まず「活動の手引き」を細部まで読み込むことが欠かせません。しかし、ただ頭で理解するだけでは意味がないと、高瀬氏は話します。この理念は会だけでなく会員各社に通用する内容であり、それを社内で実践して初めて理解ができるのです。
高瀬氏は、入会当初は社員を信じられなかったといいます。そのため常に自分が最前線に出て、採用は会社都合の中途採用、社内では日々トラブルが起こっていたと、当時を振り返りました。
そんな中、何気なく参加したインターンシップで、予想以上に真摯に企業理念を受け止め、技能を伸ばしていく学生の姿を目の当たりにし、自身が人の可能性に目を閉ざしていたことに気付きました。その後、新卒採用のために新たな部署を立ち上げたり、新規取引先の開拓を始めたりしました。その時に採用した新卒の社員は、現在の会社の中心メンバーとなっています。
自社での実践を通してこそ同友会を理解でき、会社も良くなります。会社を日々成長させている高瀬氏の、「会運営のためだけでなく、自社や社員、地域のために会の役職を務めてほしい」との言葉には説得力があり、同友会の根幹を改めて学ぶ機会となりました。