活動報告

介護の実態から学ぶ 「介護」と「仕事」の両立(7月6日)

男女共生委員会・女性経営者の会共催

報告者/山田 英樹氏  (株)導夢
コーディネーター/江上 幸江氏  (株)ケアコンシェルジュ

介護離職を防ぎ、お互いが助け合える社風づくりを交流し合う

介護離職を防ぎ、お互いが助け合える社風づくりを交流し合う

介護離職を防止しよう

男女共生委員会は、ワークライフバランス(仕事と生活の調和)の推進を通した「柔軟な働き方ができる企業づくり」を追求しています。今回は介護事業に携わる山田英樹氏と江上幸江氏より、介護事例と介護保険利用のポイントを報告いただき、人材の少ない中小企業にとって深刻な問題となりつつある「介護離職」の実態を学び、どうしたら介護と仕事の両立ができるのかを考える学習会を開催しました。

報告では、脳卒中で倒れ寝たきりとなった40代の妻を介護する夫、脳溢血で倒れた50代の夫を介護する妻、80代の母親を介護する息子等の事例を紹介。高齢の親だけではなく、配偶者や子供、兄弟姉妹が病気や事故で思いがけなく要介護状態になり得ることを、参加者は改めて突き付けられました。

介護保険制度の周知を

介護保険利用については、(1)居住行政区に要介護認定の申請をしなければ利用できないこと、(2)認定の結果通知まで30日かかること、(3)ケアマネージャーにケアプランを作成してもらうことの3点が挙げられ、全市町村に設置されている相談窓口「地域包括支援センター」の存在を社員に知らせておくことの重要性が強調されました。

グループ討論では、自身の介護経験や、社員が介護を担っていることを知らず、「施設入所した」と事後報告され社長としてショックを受けた経験、介護に対するマイナスのイメージや不安感ばかりが募る、等、各社の状況や率直な思いを出し合いました。

介護保険制度を社員に周知することと、時間有休・時短・フレックス・短時間社員といった制度を整備することなど、企業としてできることを確認し合いました。