活動報告

第16期役員研修大学 ―第9講座(1月18日)

同友会らしい増強の意義

伊藤 信夫氏  (有)伊藤技研

「謙虚に学ぶ」大切さを語る伊藤氏

「謙虚に学ぶ」大切さを語る伊藤氏

生き様や姿勢を学ぶ

役員研修大学第9講座は、「同友会らしい例会・グループ会(増強意義)」をテーマに、増強推進本部長の伊藤信夫氏より報告いただきました。

同友会の本質である3つの理念(3つの目的、自主・民主・連帯の精神、地域と共に歩む中小企業)は不変なのですが、例会や小グループ活動が、それを踏まえた自社と結び付いた活動になっているだろうか。このような問題提起から始まりました。例えば、例会では恥をかくつもりで気楽に経営体験報告ができているか。完璧な報告・運営を意識し過ぎてはいないか。業種や規模に関係なく、報告を素直に自社に置き換えて受け止める、いわば「謙虚に学ぶ」ことができているか、ということです。

また、例会で学ぶのは、会社の成長史ではなく、経営者の生き様や姿勢です。それを自社で実践、結果を会合で報告し、会へ還元するといったサイクルを回す必要性があり、会員全体の意見を集約して、同友会理念に基づいて会合を準備・運営していくことで、地区の活性化に繋がることが話されました。

本音を出し合える場に

これらは全て、活動の手引きに記されていますが、改めて読み込んで、この重みを認識することが必要不可欠といえます。

小グループ活動においても、経営について話し合う、学びあう「場」であることが第1です。そのためには見栄えを気にせず、企業訪問を活動の基本とし、経営者の視点で互いの会社に対し率直に言い合えるような、本音で話せる雰囲気づくりが役員には求められると、説明されました。

自らの地区を会社と捉え、その中にある小グループを支社や工場と置き換えて考えてみること。常に意思疎通を図る重要性や、同友会で学んだことを1つ1つ着実に実践する意義が、自らの経験を交えて伝えられ、報告の締め括りとされました。