一社一人、関わることから始めよう
~バリアフリー交流会 in 西三河

お菓子をひとつずつ袋詰めにする

器具を使ってベアリングを組立てる

セメント、砂、水を配合させモルタルを作る

キーホルダーを磨き上げる
本物の仕事を体験

箱の合わせ目にテープを貼る梱包作業
「一人ひとりが持っている自立心や向上心を支え、地域に安心感を広げよう」と開催するバリアフリー交流会に、地域の特別支援学校の生徒や関係者、会員ら180名が集いました。
屋台やライブなどすべて会員の手づくりで設営する交流会では1日インターンシップを行い、会員企業のさまざまな仕事を体験します。菓子製造では、表示シールの貼り付け、ビニタイの口止めで袋詰めを完成させます。参加者はコツを習得し、きれいに仕上がるとガッツポーズで喜びを表現する生徒もいました。
機械製造では、キーホルダーを磨き上げる作業や、器具を使ってのベアリングづくりに取り組みました。昨年は組立器具に近づくことができなかった生徒が、今年は挑戦する姿に、地域全体で成長を見守る大切さを実感します。
モルタルづくりは、セメントと砂、水の配合から始め、一人ひとりが自分の作品を完成させました。梱包作業では、箱の合わせ目にテープを一気に貼り、角の折り方など指先の使い方を体験しました。
達成感と新たな可能性
仕事を指導するのは、障害を持ちながら会員企業で働く社員たちです。参加者をリードする真剣な表情からは、普段とは違った充実感がうかがえます。また、参加者は1つ1つの作業をじっくりと体験する中で、達成感や新たな可能性を見出します。
まとめの挨拶では、代表理事の佐藤祐一氏が「障害者との関わりは人を生かす経営において大切な課題」と話し、西三河副支部長の鈴木学氏からは「1社が1人に関わることから始めよう」と呼びかけました。初参加の会員からは、「いつか障害者雇用をしたいという漠然とした想いから一歩前進できた。1つでも多くの情報を得て、地区にも広げたい」と感想が寄せられました。