活動報告

男女共生委員会(6月6日)

良い環境を追求

舌古 洋一氏  アイズコレクション(株)

3週間の夏休み

今年度の男女共生委員会は、自身と社員が「良い環境で働く」を方針に掲げ、各社の実践事例を深掘りしています。今回は、建設業を営むアイズコレクションの舌古(ぜつこ)洋一氏に報告いただきました。

同社では、昨年8月に全員一斉の3週間の夏休みを実施しました。この試みは、「わが子の小学校最後の夏休みにしっかり子供と向き合いたい」という、1社員の希望を発端としています。実施の背景には、年間計画達成度を踏まえたキャッシュフロー計画と、社員の能力と集中度で会社の収益を落とさずに労働時間を短くする挑戦がありました。

労働生産性をどこまで高められるか、平時いかに残業なしで業務を進めるか。約1年間の試行錯誤と実証で8月を迎えた結果、取引先に迷惑をかけることなく、年間売上も減らすことなく決算を終えることができたそうです。

社員の人生と向き合う

愛知県の建設業界では、リニア新幹線の開通が予定される2027年頃をピークに、仕事量は減少するといわれています。そうした中、舌古氏は、仕事を通して自分も社員もお客様も幸せに生きることを経営理念に掲げ、良い環境づくりに取り組んでいるといいます。

舌古氏は、小規模で労働集約型の会社の状況から、社員の仕事に対する気概と自主性が不可欠であることを強調。社員が自分の仕事の意味を見出せる会社づくりと、社員の人生にしっかり向き合った結果、社員が自主的に自身の働き方と会社全体の収益を考えるようになった成果を報告しました。