活動報告

ダイヤモンド部会(6月15日)

過去、現代、次世代に継ぐ
~環境問題の実践から見えてきたもの

平沼 辰雄氏  (株)リバイブ

同友会での出会いと学びが語られる

同友会での出会いと学びが語られる

人間らしく生きられる社会をつくるために

報告者の平沼辰雄氏は大学卒業後、父の建設会社に就職し、のちに解体工事や産業廃棄物の収集運搬事業を始めます。解体業は騒音や埃が出るため、地域からのイメージは良いとはいえません。当時はそうした常識を変えたいという想いがあったといいます。

同友会ではそんな悩みや課題を腹を割って話し、仲間とのつながりの中から仕事に対する様々な視点を学びました。

ある時、どの会社にも根底に「人間が人間らしく生きられる社会をつくる」という目的があることに気付き、自社の経営理念がすとんと腹に落ちたそうです。

その後、平沼氏は社員と経営理念を基に事業の社会的意義について深めていきました。その結果、本来ならば地域循環の川下に位置する産業廃棄物の収集運搬業から、よい環境づくりを提案する「善・循環型社会」という視点が生まれました。

「中小企業家が立ち上がると、日本は変わる」と平沼氏は語ります。豊かな暮らしより経済を優先する世の中を、主体的に変革していくエネルギーシフトの取り組みを紹介し、「ぜひ各地区で中小企業家エネルギー宣言(案)の学習を」と呼び掛けました。