活動報告

第17期共育講座 第2講座(6月24日)

人が育つ企業づくり

杉浦 敏夫氏  スギ製菓(株)

「社員・経営者で切磋琢磨して育とう」

「社員・経営者で切磋琢磨して育とう」

第17期社員と学ぶ共育講座(34社、107名が参加)第2講座・杉浦敏夫氏の報告を紹介します。

気付く力を育むことから

自社は、碧南市で海鮮せんべいを製造販売しています。採用後の課題も抱えながら、「人が育つ企業づくり」に取り組んでいます。社員と同じ方向を向いて経営指針や理念を共有していくことが、共育の大前提だと考えています。

わが社の経営理念は、「楽しさの創造」です。人生で多くの時間を占める仕事が、我慢ばかりで辛いということでは働く意欲が湧きません。せっかく働くのであれば、やりがいや生きがい、達成感を感じられる楽しさがある会社でありたい。そしてそれは用意されたものではなく、自らの手で「楽しさ」を創造していこうという理念です。

「企業は人なり」といいますが、人が成長した分、会社も成長します。特に中小企業では、一人ひとりの役割が大きくなります。企業の中で技術や知識を高めていくのはもちろんですが、そのベースになる人間力、辛抱する力を高めるようにしています。

新卒採用を始めて17年目です。残念ながら退職された人もいますが、毎年継続していくことで会社の風土になってきました。会社は、人がつくっていくものです。失敗しても継続することで、気付く力がついてきます。

主体者意識を持って

共育で一番大事なことは、有言実行です。先輩の仕事ぶりが、そのまま手本となります。先輩は先輩を見て育ちます。つまり、経営者の姿勢が見られているということです。経営理念を共有し、将来の姿を見据えて話し合い、自分自身も豊かになっていくことが大切です。

社員が活躍する場をつくることが経営者の役割であり、社員の皆さんは、主体者意識を持って行動することが重要です。人間は誰でも認められることに喜びを感じます。それは、経営者も社員も同じです。妥協と迎合では人は育ちません。互いに切磋琢磨して育ちあっていきましょう。