活動報告

第17期共育講座 第3講座(7月22日)

ありたい姿を描き、実現するために

津田 康行氏  (株)オムニツダ

津田 康行氏

津田 康行氏

第17期社員と学ぶ共育講座(34社、107名が参加)第3講座・津田康行氏の報告を紹介します。

現在地から5年後を描く

自社は、外国から木材を輸入し加工販売している木材の専門商社です。社名は「乗り合いバス」という意味を持つ「オムニバス」が由来です。社員一人ひとりの知恵や個性を乗り合いバスに乗せて走らせていこうという創業者の父の想いが込められています。

課題を自分ひとりで考えるよりも、社員と一緒に考えたほうがより良い意見が生まれ、乗り越えられます。そんなときに「みんなと一緒に仕事ができて良かった」と楽しさを実感します。

ありたい姿を描き実現するとは、経営指針を作成し実践することです。経営理念は会社の目的であり、最高の概念です。方針は、理念を実現するために何をしていくかというものです。計画は、誰がどこで何をするのかを具体的に示すものです。

理念を見失わないように、5年後にどうなっていたいかをビジョンに示します。現在地を明確にし、ありたい姿を描き、そのためにどうしていくかを具体的に考えることが重要です。

会社と自分のビジョンを考える

会社と自分のビジョンを考える

仕事と人生を重ね合わせて

社長交代時に数人の社員が独立し、裏切られた気持ちになりました。そんなある日、今までで一番嬉しかったことを考える機会があり、自分の子供が誕生したときのことを思い出しました。誰もが親や親戚が喜ぶ中で生まれ、大切に育てられた、かけがえのない人生、命の重さは社員も同じだということに気づかされました。

あなたにとって幸せとは何でしょうか。人生の大半の時間を働くことに費やすからこそ、仕事と人生の目的を重ね合わせて、主体的に働くことが大切だと思います。

何かにつまずいたとき、誰かのせいにして逃げてしまう人生は不幸だと思います。経営指針は、経営者と社員が一緒に考えて作ることを通して、自分のものになっていきます。仕事も人生も指針を持つことで、何をすべきかが明確になってくるでしょう。

自社では年に2回、事業計画(経営指針)発表会をしています。今年、工場の5年後ビジョンを掲げました。これまでは、問題が起きてから1つずつ潰していくような状態でしたが、ようやく5年後に向けて考えて行動できるようになりました。