活動報告

広報部会(8月31日)

中小企業の見地の日本経済ビジョン

池内 秀樹氏  愛知同友会事務局

中小企業について客観的に学び未来を描く

中小企業について客観的に学び未来を描く

移り変わるリーディング産業

「中小企業の見地から展望する日本経済ビジョン」について、池内秀樹事務局員に報告いただきました。このビジョンは中同協で作成されたもので、中小企業憲章草案を理念に作成されています。

まず、中小企業を取り巻く環境を確認しました。中小企業の数は1990年代後半から一貫して減少。外需依存の好景気と国内不況が同時に存在する1国2経済は破綻。さらに低賃金を目的に海外進出し、革新力を失っていることなどが説明されました。

ビジョンでは7つの発展方向が示され、その最初にリーディング産業依存からの脱却が挙げられています。歴史的に見ても、リーディング産業は石炭に始まり繊維、電気・電子、自動車へと交代し続けてきました。BtoCもその中で、衰退した産業に依存していた地域の現状を見れば、自社はリーディング産業に依存していないから大丈夫とは言えないと思います。

非連続の時代

グループ討論では、自社の強みを磨き、取引先にとってなくてはならない会社になることで、時代を乗り切るという意見や、リーディング産業は既にグーグルやアマゾンなどに移っているという意見が出されました。

今は「非連続の時代」と言われることもあります。このビジョンも、数年後にどうなっているかは分かりません。とはいえ、中小企業憲章や地域活性化条例など、同友会が発信して数多くのことが社会を変革してきました。会員企業だけではなく日本経済の発展に向け、同友会理念をベースに、経営環境を改善していきたいと思います。

安藤不動産  安藤 寿

トヨタ自動車の国内・海外生産の推移