経営指針と戦略
山田 健雄氏 (株)名栄社
第17期役員研修大学第4講座、山田健雄氏の報告を紹介します。
理念実現への人づくり
「経営指針(理念・方針・計画)作り」は、高い志を持ち、真剣な人づくりを重視するところに深い意義があります。そのためにも経営理念を共有し、「その理念を具体化し実践するのは自分である」という主体者意識を持った社員づくりが必要です。経営者が何のために経営をするのか、仕事を通してどうなりたいのかを明確にし、その経営理念をもとに、方針、計画を作ることが大切です。
また、経営指針は一度作ったら終わりというのではなく、社員と日常的に共育関係を強め、共に毎年深めていくものなのです。
以前の私は会活動に参加するだけで満足してしまい、社内での実践が伴っていませんでした。それでは会社は変わらないと気付き、10年以上前からは、社員を巻き込んで理念の作成や指針発表会を継続しています。設備や売上等において確かな結果が出ていますし、最近は、経営理念を社員の日常会話から耳にすることも多くなり、手ごたえを感じています。
最後に、経営指針推進本部長として皆さんにお伝えしたいのは、同友会で役員を務める立場の皆さんには、自社での経営指針の実践をもって、会員にもその良さを広めていただきたいということです。