活動報告

第17期役員研修大学 第7講座(11月14日)

地域と中小企業憲章・条例

和田 勝氏  (株)トータル・サポート 瀬戸
豊田 弘氏  知立機工(株)

会の成り立ちと目的

第17期役員研修大学・第7講座は「地域と中小企業憲章・条例」とのテーマで、和田勝氏と豊田弘氏のお二方に報告していただきました。

まず和田氏は、上からの圧力や制限に反発して「自主的な会をつくろう」と設立されたのが同友会であると話します。同友会3つの目的では、中小企業全体の利益を図っていくことが掲げられており、自社だけを良くしようとする会ではないこと。また設立当初から中小企業全体の経営環境を改善していくリーダーを目指そうとしていたことに触れ、金融アセス運動や憲章・条例制定運動などを紹介しました。

和田 勝氏

和田 勝氏

続いて豊田氏は、「憲章・条例や政策運動というと難しく考えがちだが、自社の社員やその家族、地域を幸せにするため」と、運動の本来の目的を説明し、条例の意義や行政へ継続的に声を上げ続ける必要性を語りました。また「税や憲法といった中小企業を取り巻く外部環境を学習し、経営者としての見識を深めてほしい」と話し、経営環境への対応策を指針に盛り込むなどの実践例も紹介しました。

豊田 弘氏

豊田 弘氏

自助努力を基盤として

両者の話に共通するのは、同友会の3つの目的は、優先順位をつけずに総合実践することが求められているということです。ただ要望するのではなく、自らの襟を正し経営に向き合う努力を背景に政策提案をすることで、信頼が生まれます。こうした先輩経営者の長年の努力が、今日の行政との関係づくりに繋がっていると強調しました。

グループ討論では、「地域に何ができるかを考えることが、自社の仕事を伸ばすことに繋がる」「報告を聞いて、地域の同友会に所属して活動する意味が理解できた」など前向きな意見が飛び交い、今後の政策活動に期待が持てる内容となりました。