活動報告

第18期共育講座 第1講座(5月26日)

指針経営で未来を創造

鈴木 学氏  スズキ&アソシエイツ(有)

報告する鈴木氏

第18期社員と学ぶ共育講座(32社、112名が参加)第1講座・鈴木学氏の報告を紹介します。

共に幸せを追い求めて

私は1998年に創業し、バイクのハーレー用カスタムパーツや工作用機器の輸入卸を営んでいます。創業から3年間は利益も少なく貧しい状況でしたが、楽しく働いていました。

ある日、他社の老年経営者を見て、組織経営を考えて社員を雇用するようになりました。それから14年間、離職者がいないことが自慢でしたが、2015年の新入社員が9カ月で退職。彼女が辞める際に渡された手紙には、社内の人間関係の問題が綴られており、何も知らなかった私は愕然としました。

そこで、予定していた指針発表会を急遽中止し、経営理念を考え直しました。それまでは自分の仕事さえしていればいいという理念だったかもしれないとの反省から、「共に幸せを追い求めて、仕事を通じた幸せの追求」に改めました。いろんな人がいますが、誰もが幸せになりたくて生きています。それを互いに認め合い、共に幸せを追い求めていこうという想いです。

社員が描いた5年後の理想像

思い返せば、初めての指針発表会後には達成感に満たされましたが、数カ月後の会議で「社長が作った計画なんて初めから無理だと思ってましたよ」と言われたものです。翌年からは、各部署に戦略と個人指針書を作成してもらいました。最初は「やらされ感」もあったようですが、次第にできるようになりました。経営指針の浸透には10年かかると言われる意味が、分かったような気がしました。

全社員に5年後の理想像を書いてもらい、私が物語風にまとめたものがあります。経営者の理想と社員の理想は、ほとんど同じでした。社員一人ひとりが経営指針書を我が事として捉えることがなければ、会社は良くなりません。

2020年ビジョンでは、業界のトップランナーとして1等星のように輝く強い会社、進化し続ける会社、人が集まる優しい会社を目指していきます。

みなさんも「何のために働くのか」ということを考え、常に目的意識を持つことで、自分の働き方も変わってくるのではないかと思います。