活動報告

障害者自立応援委員会(5月28日)

可能性を見つけよう
~出会いと発見のバリアフリー交流会

独自開発の道具でベアリングを組み立てる

本格的なヘアアクセサリーをつくる

木製コースターを磨き上げる

セメント・砂・水を配合させモルタルをつくる

150名が集う

晴れ渡った青空の下、「人を大切にする中小企業として、地域に安心感を広げよう」をスローガンに第9回バリアフリー交流会が開催されました。当日は障害のある方やその家族、同友会会員、社員、地域の方々など総勢150名が集いました。

交流会は今年で7年目を迎え、春には西三河、秋には西尾張と2か所で交互に開催しています。

まず西三河支部長の鈴木学氏(スズキ&アソシエイツ)が、「昨年初めて参加し、障害のある方たちが主体性を持ってイキイキと行動する姿に触れ、認識を新たにしました」と開会の挨拶。回を追うごとに、本物の仕事体験、模擬店、音楽ライブへの積極的な参加が増えています。

仕事体験の出展企業8社のうち、アクセサリーづくり、木製コースターづくり、瓦の型はめ作業の3社は新規出展です。新しい体験に悪戦苦闘しながらも、楽しそうにチャレンジする参加者の姿が印象的でした。細かな作業を手取り足取り指導するのも、会員企業で働く障害を持つ社員です。手本を見せて、出来上がるまで丁寧に指導する姿には感動しました。

主体性を実感

今回は、出展企業同士での共同体験作業のほか、模擬店では障害を持つ方と会員とがペアになって来場者をもてなすなど、これまで以上に交流の深まりが感じられました。「命の重さ、働くことの尊さ、人間の幸せの意味」を言葉で伝えるのは難しいものですが、このバリアフリー交流会ではさまざまな気づきが得られます。

毎年参加していると、同友会運動として会員と地域のつながりを実感します。どんな形でも「1社1人に関わる」運動の呼びかけと、気軽に参加できる企画で、障害を持つ方たちとの交流が徐々に定着してきたと感じます。広報部会でも交流会への参加を呼びかけたところ、数名の参加がありました。

まとめの挨拶では東三河支部長の伊藤智啓氏(蒲郡製作所)から「今回初めて参加して、交流会の意義を肌で実感することができました。東三河支部でもできることから始めたいと思います」と抱負が述べられ、今後のさらなる広がりが期待されます。

(株)林商店  林 康雄