なぜ「人を生かす経営」か
吉田 幸隆氏 エバー(株)
「労使見解」の要点
6月の広報部会は「同友会はなぜ人を生かす経営を目指すのか」をテーマに行われました。
私たち会員にとって経営実践のバイブルである『人を生かす経営』(中同協発行)は、今年5月に改訂されています。同友会運動を伝える広報部としても、人を生かす経営を理解し実践することが不可欠として、経営推進部門担当副代表理事の吉田幸隆氏を報告者に迎え、広報部員として何をすべきかを考えました。
吉田氏は「労使見解」について、『人を生かす経営』に記された8つのポイントに沿って、自身の実践体験を交えて話しました。「会社の維持発展を目指して全力を傾け、責任を全うする」「普段から対等を心掛けて社員と向き合う」「社員同士の信頼関係ができていない時に起こる問題」などが解説されました。
なかでも、「中小企業を取り巻く変化に対する運動の役割を会社で話し合い、全社で認識する」との話では、社内で不公正な課税強化の反対署名を行った経験に触れ、社員とその家族の声を集め大きな流れができたといいます。広報部員には支部・地区の様々な声を集める役割を担ってほしいと期待を寄せました。
何をどう伝えるか
広報活動は情報を集め、何を伝えるかを考え、どのように伝えるかが重要で、その伝えられる力も労使関係の構築に必要です。グループ討論では、広報活動を通じて自身の能力を磨く実践について話し合いました。
そこで改めて、労使が協調することの大切さを確認しました。変化のスピードが速い世の中で生き残るには人を生かす経営が不可欠であり、広報部員はそれを常に意識して同友会活動を伝えることが肝要であると共有できました。
(株)大羽ミシン 大羽 弘志