▼愛知同友会の総会が終わりました。今年度のメインテーマは引き続き「同友会らしい先見企業づくり」とし、先見性の必要性を強調するサブタイトル「“真の自立型”で永続する企業に」を加えました。特に「永続」がポイントです
▼私たちが目指す経営理念も、「企業経営を通してより良い社会を目指す」同友会運動も、一社一社の永続なしには実現できません。日本の企業の99.8%を占め、就業人口の70%を抱える中小企業が永続しなければ、豊かで安心、安全、そして希望の持てる、より良い社会は実現できないのです
▼「永続」する企業をつくるためには、自立型企業であるための「独自性」と、先を見て手を打つ「先見性」が不可欠です。先見性を持つために重要なのが情勢で、総会報告集には18頁にわたって「情勢と展望」が示されています。世界、日本そして愛知県の政治、経済等の社会情勢から、技術進歩の影響、社会や働く人たちの価値観の変化に至るまで、時代の流れが網羅されています(あいどるで詳細版が見られます)。この情報と顧客の動きから、自社の産業と自社に影響のある要素を分析し、進むべき道を読み解くことで先見性を身に付けましょう
▼加えて、従業員の置かれている状況や、その意識や価値観の変化への言及もあり、社内制度を見直すヒントになるでしょう。時代に対応した制度は企業の魅力を高め、人手不足の中でも社員の確保を可能にします。企業が永続するための課題や材料が詰まった総会報告集を読み込んで、自社の課題を明確にし、「永続する企業づくり」を始めましょう。
代表理事 佐藤 祐一