世界の果てまで美を求めて
伊奈 正彦氏 日本モザイクタイル(株)
ますます意気盛んに
ダイヤモンド部会4月例会では、日本モザイクタイル会長の伊奈正彦氏(会外)に報告いただきました。
今年の9月で85歳になるという伊奈氏。74歳の時に、聖路加国際病院名誉院長の故日野原重明氏が誕生会の席上で言われた「70歳そこそこで人生を達観したかのように思ってはいけない。さらにこれから20年の計画を作りなさい」との言葉に、一念発起したといいます。
少年時代の「画家になる」という夢を叶えるべく、伊奈氏は京都造形芸術大学の通信教育部洋画コースに入学しました。そして82歳の時、同大学院作品として「世界の果てまで美を求めて」というタイトルの計1000号(20号×50枚)の絵画制作に挑戦しました。
実りある長寿社会へ
一昨年、常滑市でその作品展を開催し、作品集も刊行されたそうです。例会では、ヒマラヤ山脈、タクラマカン砂漠横断、北極点到達などの体験談も話され、世界の辺境を旅して作品を描かれた伊奈氏の旺盛な行動力に、参加者一同舌を巻きました。
また、ご子息の伊奈幸洋氏(丸安)は同友会の会員であり、同友会での学びが事業承継にも大いに役立っていると語りました。
最後に、最近感銘を受けた本として「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略」(東洋経済新報社)が紹介されました。「長寿社会に必要なものは無形財産(信用-仲間)です。ぜひご一読ください」と薦めていただきました。
(株)豆福 福谷 正男