活動報告

第19期社員と学ぶ共育講座 事前学習会(4月27日)

なぜ共育が必要なのか
~経営者としての責任

苅谷 邦彦氏  (株)インデックス

共育の重要性を語る苅谷氏

第19期社員と学ぶ共育講座事前学習会が開催されました。苅谷邦彦氏の報告概要を紹介します。

社員と信頼関係を築く

「労使見解」には、経営者の責任として社員の生活を守り、幸せになるために会社を潰さないことを前提とし、会社を発展させ、会社の方向性や経営計画を明確にした指針を作成する必要があると書かれています。経営者は何も言わなくても社員がわかってくれるだろうという期待や甘えは捨てなくてはなりません。

経営指針に基づいて、実際に仕事を遂行するのは社員です。経営者は社員が自発性を発揮できる環境を整え、社員の潜在能力を引き出すことが大切で、労使間での信頼関係の確立が求められます。

社員が言う事を聞いてくれないという声が聞かれますが、日頃から社員の仕事に口出ししていないでしょうか。それでは社員は仕事に対して「やらされ感」を持ってしまいます。一度任せると決めたら、たとえ失敗しても最後まで任せきる覚悟がなければ、信頼関係は築けません。

経営者自らが変わる

社員が生き生きと働ける職場環境づくり、未来創造が経営者の仕事であり、自身の考え方や経営理念を社員に伝え続けていくことが必要です。自分の考えを理解してくれる社員が増えることで、安心して仕事を任せられるようになります。

同友会では、社員をもっとも信頼できるパートナーと考え、経営者と社員が共に学び、共に育つ「共育」を基本の考え方とし、信頼関係を築き、社員が自主的に育つ企業づくりを目指しています。

「共に学び、共に育つ」理念のもと、社員を変えようとするのではなく経営者自らが変わることから始めることが肝心です。経営者が変わると次第に社員も影響され、それに伴って会社が変わっていきます。経営者の姿勢を確立し、社員の活発な意見が飛び交う風土づくりに邁進しましょう。