「対外発信力」が組織を強化
加藤 昌之氏 (株)加藤設計
自らが情報の与え手に
広報オリエンテーションをテーマに、今年度第1回広報部会が開催されました。
まず部長の林康雄氏より、広報部のメリットとして、同友会の活動や運動に関して多岐にわたって理解できることが挙げられ、県の委員会等で学んだことを自ら率先して実践し、自分の言葉としてその情報を支部や地区の会員へ伝えるという広報部員の役割が話されました。
続いて、広報活動に長く携わり愛知同友会で広報部長を務めた後、現在は中同協の広報委員長を務める加藤昌之氏に報告いただきました。加藤氏は、広報活動から情報発信力とパブリックリレーション(PR=社会との関係づくり)の大切さを学んだといいます。
情報発信力とは自身の情報や相手の求める情報を自ら与えることで、これを高めれば相手から信頼され評価もされます。経営においてはお客様が求める情報を聞き出し、それを提供すればお客様が離れることはありません。同友会も同じで、個々の会員に有益な情報を発信し会内広報活動が活性化すれば、退会者の減少につながるといいます。
キーマンを見つける
情報発信をする際には相手との良好な関係づくりが欠かせず、目的達成のための協力者を得ることが大切だと加藤氏は話します。会社経営に置き換えると、お客様や対外組織の中でキーマンを知り、時間をかけて人間関係をつくっていくことが大事であり、その積み重ねが将来の売上につながっていくと語りました。
仕事では外部の評価が売上に影響します。いかに「いいね」を言わせるか、社会の共感をいかに得るかが重要で、これらを戦略的に行うことが対外的発信力です。
インターネットの活用や、マスコミや行政との関わりを強くすることもその1つです。加藤氏は、業種によってそれぞれ効果的なやり方があるはずで、すぐには利益につながらなくても、それをやり続けるのが社長の仕事と話します。
自社が発展し地域で認知されるためのヒントは、広報活動の中で多く見つけられるという加藤氏は、この1年間で積極的に掴み取り、自社に生かしてほしいとエールを送りました。
すまいるサポート豊田 山下 明宏