▼産学連携の人づくりでは、同友会会員を講師として学校に派遣したり、同友会と学校が連携してインターンシップ(以下、インターン)を開催したりしています。主に学生に働くことの魅力を伝え、中小企業を知ってもらう目的があります
▼同友会のインターンの特徴は、学生が学ぶのはもちろんですが、それらを通じ私たちも学びます。近年横行するワンデーインターンは、単に採用(会社説明、人選び)を目的としているため、就業体験にもなっていません。私たちは、学生に働くことの喜びや厳しさ、将来の方向性など、現場体験を通じ考えてもらうことや、働くとは何かを考える機会をつくることで、残りの学生生活をより有意義なものとすることを目指しています
▼インターンは学生に対する社会貢献ではなく、それらを通じ自社の現状を学生の視点から知ることができたり、採用力・育成力を社内に醸成したりすることに繋がります。その実現には、自社の目指す方向性と事前準備が大切です。より良い採用や、新卒が育つ風土づくりのための課題を解決できるインターンを企業に根付かせるには、どんなあり方や活用法があるのかをしっかりと考え企画すること。採用の手段にしていないからこそ、学生側も企業側も素直に意見が言え、お互いが学べるものになるといえます
▼同友会らしいインターンの活用を通じ、小手先でない採用力と育成力が醸成されれば、結果として学生側から「この会社に入りたい」と言ってもらえるかも知れません。そんな会社づくりを目指しましょう。
産学連携担当理事 水戸 勤夢