活動報告

ダイヤモンド部会(8月28日)

地域とともに生きる

杉浦 三代枝氏  スギ製菓(株)

学びの実践が自身と自社の成長に繋がる

地域の会社になること

報告者の杉浦三代枝氏は、エビせんべいなどの製造・販売を行うスギ製菓の創業者で、愛知同友会会長を5年間務められました。

同友会で学ぶ中で会社の転機となったのは、地域経済・社会の発展と共に歩む中小企業を目指す「99同友会ビジョン」でした。地域密着型販売事業、観光誘致バス事業の取り組みに力を入れると、地域の会社として認識されるようになったといいます。

現在、杉浦氏は社会福祉協議会会長、碧南商工会議所副会頭などを務めています。地域での活動は、地域性をつかみ、地域との関わり方をより深く考えるのに役立つと話しました。

「人間尊重」の企業づくり

若手社員の育成に悩んだ時期に同友会で学んだことは、社員のかけがえのない人生を尊重し、能力を発揮できる企業づくりを目指す、人間尊重を軸とする社員教育です。

例えば、研修の一環として慰安旅行を企画・実行する「実行委員制度」があります。これは、「どうすれば人に喜んでもらえるのか」を考える場となり、社員による理念の具体的な実践に繋がっています。

地域密着型の事業展開や、社員が考える場をつくる社内教育など、杉浦氏は学んだことを実行に移し、会社を大きく成長させてきました。「学んだことを実践してきたことが良かったと思う」と自身の経験を振り返りました。