活動報告

2019年度インターンシップ事前準備会議(5月16日)

企業と大学が連携して
~あらためて2週間の研修の意味を確認

大学関係者や受け入れ企業等72名が参加

22年目を迎えるインターンシップ

愛知同友会は、1998年より大学生向けのインターンシップ研修(以下、インターン)に取り組んでいます。学生を研修生として扱い、仕事の全体像を伝えることで働くことの意義や楽しさ、中小企業の魅力などを伝えています。また、その過程で企業の共育力・採用力醸成の機会となります。

今年度も、8月21日から2週間のインターンが始まります。それに向けた、企業と大学が相互に意義を確認する「事前準備会議」では、大学関係者、受け入れ企業、学生実行委員等72名で開催されました。

経営者の自らの学びに

同友会で行うインターンの特徴は、企業・学生・学校の3者が共につくり上げる点にあります。今回は3者それぞれの視点からご報告をいただきました。

まず企業側からは、明石耕作氏(トヨコン代表取締役)が「学生に教えることで逆に教わることがあり、社員教育につながっている。また、自分自身もインターンを通して経営理念を熱く語る必要性を学び、社長としての自信がついた」と語りました。

次に学生からは、昨年の研修生を代表して、佐野花火店にて研修を受けた中村岳人氏(愛知みずほ大学4年)が登壇し、「積極性や感謝、伝える力の重要性などを学び、現在の就職活動で実践している」と報告。その堂々と話す姿から、2週間の豊かな学びがうかがえました。

「仕事のやりがい、面白さを学生に伝えてほしい」

最後に大学側として見目喜重氏(豊橋創造大学教授)からは、「学生がインターンでの実践を通して、大学で学ぶことの意義を再確認できるとともに、『学びの往還』の機会となる」とした上で、大学教育では難しいからこそ、一緒に働くなかで「仕事のやりがい、面白さ、厳しさを学生に伝えてほしい」と同友会への期待を語りました。

その後、企業と大学で同友会インターンシップの意義をグループ討論し、2週間の研修にどう盛り込むかを各社の受入企業要項を見ながら検討しました。

今年度は受入企業61社で、19校の大学から約180名の学生を受け入れる予定です。1人でも多くの学生に働く楽しさや意義を感じてもらえるよう、中小企業の魅力を発信する取り組みが進んでいます。