活動報告

広報部会「肌で感じた仲間の奮闘 3」(2月3日)

「同友会らしい先見企業」 取材発表(3)

(東尾張、西尾張、南尾張、名古屋第1支部編)

取材で得た企業の強み、特長を紹介

4社の取り組みを報告

2019年度3回目の取材発表が行われ、東尾張、西尾張、南尾張、名古屋第1の各支部がそれぞれの視点で選出した「同友会らしい先見企業」の紹介をしました。

東尾張支部は、春日井市で畳の製造・販売やリフォームを行う田口商店を取材。近年は和室のない住宅が増え、畳の生産量・生産者は減少しています。同社の3代目、田口雄介氏は畳の優れた特徴を知ってもらうため、い草製の小物を製作し、情報を発信してきました。同友会の学びも活かし、社員や職人の意識改革にもつながったそうです。

西尾張支部は、一宮駅近くのシェアオフィスでIT事業を営むアントロワを取材。社長の柴田篤志氏は地域とのネットワークやコミュニケーションに力を入れており、地域とのつながりを大切にできることを社員の採用条件にもしています。また、「働きやすい環境を提供したい」との想いからリモートワークを導入しており、将来的には週休4日を目指し、課題に取り組んでいるとのことでした。

付加価値を高める

南尾張支部は、知多郡美浜町の6代目農家、杉浦大地氏の杉浦農園を取材。有機農法や米の自主流通を行い、生産者としてマルシェやイベントに出店して知名度を高めています。農業には農業経営者、農家、農業に関わるために移住した人という3つのカテゴリーがあり、杉浦氏はその3者をつなぐ仕組みをつくろうと尽力しています。付加価値の高い農業を目指し、知多半島の活性化をビジョンに取り入れているそうです。

名古屋第1支部の取材先は都筑強氏の紙加工会社、名東紙工。同社は特殊折加工などニッチな分野を得意とし、強みとしています。今後はクリーンルームをつくり、さらに特殊な分野への進出を目指します。社内では、社員主体で共育ち委員会を立ち上げたりするなど、自発的な姿が見られるそうです。

限られた時間の中で、4支部の発表はそれぞれの特徴がよく盛り込まれていたと思います。また、伝え方次第で共感することも違うと感じる発表会でした。

修真建築  岡 真一