新型コロナウイルス感染拡大の中で共に助け合う
新型コロナウイルス感染拡大で合同入社式と新入社員研修は中止となり、参加予定企業の中では初めての新卒者が入社しても研修ができないなど、混乱が広がっています。
そんな中で、地域の会員同士が集まったり、困っている会員に手を差し伸べたりして、この状況下で入社する社員を温かく迎えようとする取り組みがありました。
近隣の3社合同で研修を行った丹羽昭夫氏(宝製作所)、初めての新卒社員と共に他社での新入社員研修に参加した橋本憲佳氏(三和梱包運輸)から、混乱の中でもこれから企業の成長を共にする社員を迎えた気持ち、その取り組みなどをお伝えします。
地域で連携した新入社員研修
丹羽 昭夫 (有)宝製作所
毎年、同友会の新入社員研修に参加してきましたが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になり、協栄産業の社屋をお借りして同社と水野工業、弊社の3社合同(新入社員計6人)で、4月2日から3日の2日間、各社の社長も参加して新入社員研修を開催しました。
講師は愛知心理教育ラボ代表取締役の毛受誉子氏(西第1地区)にお願いしました。内容は新入社員の心構えからマナー研修、「報・連・相」の必要性と実践演習。最後の「経営者と語ろう」では、明日からの決意表明としての言葉を色紙に記して発表し、その後、記念写真を撮影して終了しました。これは毎年同友会が開催している新入社員研修に沿ったカリキュラムです。新入社員との距離感も縮まり、例年に比べ親近感を強く感じる研修となりました。また、新入社員にとって同期の仲間とのつながりと多くの学び、会社からの期待を感じる貴重な機会となりました。
弊社では、毎年1人ずつ継続して新卒を採用しています。その一人ひとりが力を発揮してくれているおかげで、今の会社があると思っています。「継続は力なり」の言葉の通り、今後も経営指針の実践、採用、共育を経営の柱に強靭な経営体質にしていきたいと思っています。
初めての新卒社員と共に
橋本 憲佳 三和梱包運輸(株)
このたび、創業以来初となる新卒社員を1名採用することができました。しかし、新型コロナウイルス感染拡大防止のために、合同入社式と新入社員共育研修会が中止となってしまいました。
自社だけで新入社員研修を行う不安を事務局に伝えたところ、15年の新卒採用経験を持つトヨコンの明石耕作氏(共育委員長)を紹介され、同社の新入社員研修に参加させていただくことになりました。
研修当日は、参加者全員がマスクを着用。合計6名の新入社員の他に、社員1名、経営者2名が参加し、共にテキストを使用して「働くこと」について考え学び、仕事を通じて成長することについて討論。そして、新入社員には社会人としての決意表明をしてもらいました。
新入社員は和やかな中にも緊張感を持ち、夢や目標を考え、自主的に学ぶ意識を持つことができるようになりました。
私自身、改めて会社の成長に合わせて、より深い学びを得るためにも、様々な同友会会員との関わりや委員会へ参加することの大切さに気付くことができました。