活動報告

第20期役員研修大学「真の経営者で、難局を乗り越える」

合計40名が修了

役員研修大学は、同友会の本質や企業実践を主体的に学び、会社を発展させること、自社での実践をもとに、支部・地区で「語り部」となることを目的に、毎年開催しています。このたび第20期の35名、また特例措置として第19期の5名が修了となりました。

3月16日に修了式が行われる予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大により、残念ながら中止となりました。本来であれば修了式にて学長の鋤柄修氏からの報告と修了証の授与を行いますが、紙面にてメッセージをいただくとともに、同窓会長として第20期修了生の池田幸裕氏(ルボワ)から、研修大学での1年間の学びを寄稿いただきましたので、紹介いたします。

修了生の皆さんへ

同友会研修大学 学長
鋤柄 修 (株)エステム

鋤柄 修氏

今年の修了式は新型コロナウイルス禍のため中止となり、誠に残念でした。例年であれば、修了式の場で皆さんにお話しすることを楽しみにしているのですが、今年は叶いませんでした。

4月に入っても感染者は増加の一途を辿り、収束が見込めません。中小企業経営にとって危機が続くと思われますが、同友会で学んだ皆様方の会社と社員の生活は、守らなければなりません。

困難に立ち向かいこの難局を乗り切るには、同友会の仲間がいることを思い出してください。ひとりで悩まず、お互いに声を掛け合い知恵を出しましょう。政府の緊急支援策もたくさん出ています。何事も早め早めに手を打つことが肝要といえます。

役員研修大学での学びは、この難局を乗り切るために大いに役立つと思います。経営者はいかなる環境の変化にも自社の経営を維持し、発展させなければなりません。社員の雇用を守り、全社一丸体制で乗り切ってください。皆様方の奮闘を祈念いたします。

同友会理念と歴史を学ぶ(2019年5月20日)
地域づくりを中小企業家の視点から(同年11月18日)
同友会の情報を企業づくりに(同年12月16日)

【寄稿】研修大学で何を学び、自社で実践したか

第20期役員研修大学 同窓会長
池田 幸裕 (株)ルボワ

池田 幸裕氏

研修大学を1年間受講して学んだことは、先人たちが築いてくれた礎の上に成り立ち、経営者の何万もの失敗と成功体験の情報の集合体が同友会だということです。また、同友会理念はすべてが各企業の経営に本質的に通じるものであり、これらを目指して実践することで確実に自身と会社が成長できると実感しました。

自社での実践としては、「自主・民主・連帯」を意識して言葉を発するようにしました。少しずつ社内で理解と浸透が広がり、半年経過した頃には社内では否定的な発言が減り、主体的な提案が増えるなど、社員の言動が進化したことを実感しています。

続いて、社内外に向けた経営指針発表会を開催しました。経営者の責任は会社を何としても成長させ存続させることであり、これから自社がどこに向かい何をするのかを示すことでもあると学んだからです。社会に貢献するための企業活動や市場創造のための取り組みを含めた内容は、社外の方からも高評価をいただくことができました。

自身の変化でいえば、景況調査の結果を確実に自社経営に活かすつもりで見るようになったことで、未来の想像がしやすくなり、それに応じた対策を考案しやすくなりました。また、人間的に育つことが最も重要だと思い、信頼を得られるように言行一致を繰り返す努力をするようにもなりました。

研修大学のメンバーと意見交換できたことは、非常に学びが深く有意義であり、会員は会員で磨かれることを強く感じました。今後、横の繋がりを大切にし、広くかつ学びが深まるよう、主体的に地区間交流も図っていきたいと思います。

ルボワで行った経営指針発表会の様子

第21期(2020年度)役員研修大学中止のお知らせ

このたび、「グループ討論による濃厚接触」「5月以降の会合開催が不確定」「全国会合の延期、中止、開催縮小」などの理由から、年間を通した安全な開講が難しいと考え、第21期役員研修大学を中止させていただく判断をしました。

ご予定いただいていた皆様には申し訳ございませんが、まずは皆様の健康と企業の存続が第一と考えております。ご理解いただきますよう、よろしくお願いいたします。

詳細は、4月17日に事務局から送られたメールをご確認ください。