活動報告

共同求人委員会「今できる形で活動を続ける」

先を見据えて採用を止めない

学校との就職懇談会(9月1日)
合同企業説明会(9月10日・11日)

学生の悩みに応える社本滋美氏(メイゴ)

オンラインで開催

共同求人委員会では、単なる採用活動だけではなく、学校との関係づくりを通して地域に若者を残す活動を行っています。9月は1日に共同求人参加企業と学校との就職懇談会、10日から11日に合同企業説明会を開催。当初は対面で行う予定でしたが、新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)の状況を鑑み、オンラインに変更して開催されました。

就職懇談会では中部学生就職連絡協議会連合会会長の勝浦正樹氏(名城大学)より、新型コロナの学校側の対応と学生の置かれている状況が語られました。景況感の悪化で2021年卒の内定率の低下や、来年は一層厳しくなるのではないかとの不安があるなか、先を見据えた採用を続ける同友会会員企業への感謝が伝えられました。

佐藤祐一代表理事からは、コロナ禍で中小企業を取り巻く経営環境が厳しさを増し、公的資金を受けながら3~5年後を見据えて経営をレベルアップさせる重要性が話されました。採用には慎重になるが社員教育は難しい問題であり、学生にとってのインターンシップも「就業体験」から「力を身に付ける」という考え方に変える時期ではないかとの考えが語られました。

その後、卒業生が同友会企業でやりがいを持って働く動画を鑑賞し、磯村太郎共同求人委員長よりインターンシップから業界研究までのロードマップが提起されました。「新しい時代に向けて学校と企業はどう変わるべきか」について、コロナ禍での就職活動支援を企業と学校で意見交換し、今後も協力しながら学生の支援を続けていくことが確認されました。

働きがいについて語る武田芳明氏(中部オプチカル)

学生の悩みに寄り添う

合同企業説明会は、のべ数で会員企業40社が出展し、同50名の学生が参加しました。オンラインでの開催は5、6、7月に続き4回目となります。

これまで学生は顔を出さずに各社の説明を聞いていましたが、今回は学生と画面越しに顔を合わせて話せるようにしました。また、4社が学生とテーマに沿って30分間セッションをした後、いつものように各社の説明を行いました。学生の悩みを切り口に一人ひとりに声を掛けることで、学生からは「元気づけてくださる方もいて、精神的にも救われた」との感想も聞かれました。

個別の面談時間を設けることで、企業が学生からのアプローチをその場で受けられる環境を整えました。この時期の学生にとって、企業へすぐにエントリーできる点、企業側はエントリーした学生と連絡がすぐ取れる点に満足度が高かったようです。

これからも工夫を凝らし、学校との連携も強化しながら同友会にしかできない活動を進めていきます。