活動報告

共同求人委員会「地元の中小企業を知る」(11月10日)

城北つばさ高校で企業展

出展企業各社の説明を熱心に聞く高校生の皆さん

仕事内容にふれる

城北つばさ高等学校から依頼があり、今年で3回目となる「城北企業展」を開催しました。名古屋市北区を中心に会員企業15社を含む20社と自衛隊が出展しました。

今年度は新型コロナウイルスの影響で対面形式での開催は危ぶまれていましたが、学校側の配慮により、教室を分けたり、人数を制限して換気を徹底したりすることで開催ができました。1、2学年合わせて約230名の生徒が参加し、それぞれが3社ずつ業界説明を聞きました。

共同求人委員会では今後も様々な学校と繋がりを持ち、多くの企業が学校教育の一部を担えるように活動していきたいと思います。

今回初めて参加した板倉水道工業所の板倉邦光氏より、出展体験報告を寄稿いただきましたのでご紹介します。

 

SDGsと絡めて仕事を紹介する板倉氏

地域の高校生と交流を持てると聞き、参加を決意しました。参加にあたり、生徒と同年代の息子や社員と共に、働く意義や自社の社会的役割をパワーポイントでまとめました。子ども扱いをせず1人の人間として対等に接することが重要と考え、難しい内容をどう伝えれば伝わるか、こちらの姿勢を正しました。

社員や息子と話し合う中で、想像しやすい言葉選びを工夫しました。30分と限られた時間内で、見ているだけではなく、道具に触れる機会をつくり、会話のやりとりでも生徒の興味を引く内容を意識的に盛り込みました。

生徒は自分たちの学んだことがどのように仕事と繋がっていくのかを期待していましたが、私はあえて資格の取得よりも、まずは自分に自信と誇りが持てるようになり、社会からあてにされる人になってほしいと伝えました。中小企業は情報発信力が弱いこともありイメージが掴みにくく、またそこで働くことについても「お金を稼ぐため」という認識が多いと感じます。そこで、仕事に対するイメージを変えること、頑張れば明るい未来が自分たちでつくれることを伝えたいと思いました。

私自身もこれを機に新たなことに挑戦しようと、会社のインスタグラムやホームページのQRコードを資料に掲載しました。インスタグラムは、生徒に分かりやすいという視点で、この日のために作成したものです。企業展後、インスタグラムに記事を投稿したところ、話を聞いてくれた生徒からコメントが寄せられ、「伝わったんだ」と実感して嬉しく思いました。

生徒たちにとって身近な大人は、学校や家庭だけで完結しています。地域に密着している私たち中小企業の経営者が、働く楽しさと、苦しさの向こうに明るい道があることを伝えていく使命があると感じました。

(有)板倉水道工業所  板倉 邦光