4大学でのべ37名が登壇
愛知同友会では、前期に引き続き後期も大学への講師派遣を行っています。前期はコロナ禍でほとんどの授業が中止または延期となり、学生へ中小企業家の声を届けることが大変困難な状況となりました。一方で、後期は様々な体制が整ってきたこともあり、オンラインや対面などで講義を行い、予定通りすべてを終えることができました。
後期へ講義を延期
愛知淑徳大学の「中小企業を学ぶ」は、例年は前期に開講される講義を後期へ延期することを決定。経営者から直接話を聞けるということや、当日のやりとりなどは対面だからこそ学びが深くなります。直接大学へ赴いたり、一部の講義はオンラインで中継して実施したりするなど、講師となった会員と担当教授で工夫を凝らしながら進めました。
最後は講師5名によるパネルディスカッションでしたが、緊急事態宣言の再発出などで大学への立ち入りが制限されてしまったこともあり、会員企業へ集合して行い、オンラインで配信しました。
学生の要望に応えて
愛知学院大学の「特別経営講座A」では、前期に予定していたすべての講師派遣を中止しました。代替手段として、学生には同友会が発行している書籍やフォーラム報告集などを課題にしてレポートを提出してもらいました。しかし、同講義も経営者から直接話が聞けることや会話ができることが大きな特長でもあり、学生からは一度だけでも経営者の話を聞きたいという声が挙がっていました。
そうした気持ちに応えるべく、同講義に登壇予定だったシー・アール・エムの松村祐輔氏に講演を依頼。経営学会講演会という形で28名の学生が参加して行われました。
松村氏は創業からの事業変革についてやコロナ禍でどのような影響を受けてきたか、学生時代から読書や勉強をすることの大切さ、就職活動へ向けたアドバイスなどを語り、報告を熱心に聞いていた学生からは終了間際まで質問が出されていました。
コロナ禍の長期化で講義のあり方も変わってきています。中小企業や働く意義について学生へ伝えられるよう、柔軟に対応しながら進めていきたいと思います。