活動報告

広報部会「同友会が目指す企業づくり」7月5日

同友会で学ぶ意義

林 康雄氏  (株)林商店

企業経営と同友会の学びの繋がりを紹介

家業から企業へ

7月の広報部会は、「同友会が目指す企業づくり~同友会で学ぶ意義」をテーマに、前広報部長でベビー衣料の製造販売を行う林商店代表取締役の林康雄氏に報告いただきました。

同友会で学ぶ意義は、会社を良くすることなど「3つの目的」に通じますが、そこには労使見解があり、その第一歩は経営者の責任です。そこで、林氏に経営の体験をお話しいただき、普遍的な中からも経営者の責任について読み取っていきました。

まず林氏の報告で、家業(商売)から企業(経営)に変えていったという話がありました。どちらも稼ぐことが入っていますが、企業(経営)には社会性が認められます。「なんのために経営しているか」とは、同友会でよく聞かれる言葉ですが、「社会で自社がどう役立っているのか」を明確にできるように同友会で勉強していくことが重要と述べました。

製造業でありながら、同社は工場を持たないことを強みとしていました。しかし、後継者不在、工賃の上昇などの影響は受けています。その中で、取引先である大手企業のプライベート商品を製造できる認定工場になってもらえるよう協力工場に働きかけました。多くの工場が断る中、2社が認定工場となりました。国産の重要性やブランド化することによる働きがい、雇用の場の確保などの想いを伝え、理解してもらえたとのことです。

経営者の責任を考える

経営者の責任は、社長であるトップのリーダーシップが大切です。会社を潰さない、社員の生活・生命を守ることなどは、コロナ禍の中で改めて注目されました。「経営者の責任は幅が広いが、なんのために仕事をしているか、何がやりがいなのか、社員や関係する人たちにしっかり言えることが大切」とまとめられました。

グループ討論では、経営者の責任として、「労働者の生活を守ること」「情報をしっかり取り入れ分析し、舵取りすること」「経営者自身の思いを関係者にしっかり伝えていくこと」などの意見が出されました。

もう1つのテーマとして広報部員の役割が討論され、県の方針や取り組みを支部・地区に伝えること、他地区の良い取り組みがあれば地区に伝えることを学びました。

本部会を通じ、すべての根本は「経営者と社員の土俵づくり」になる理念から来るものなのだと学びました。

(株)yu ko-ne  越野 裕子