活動報告

第21期共育講座 第2講座(8月19日)

未来の見える企業づくり

水戸 勤夢氏  (株)アーティストリー

第21期社員と学ぶ共育講座(18社、60名が参加)第2講座が開催されました。水戸勤夢氏の報告を紹介します。

経営指針が具体的な目標につながる

経営指針とは

弊社は家具や木製品をオーダーメイドで、職人たちと共に製造しています。私が27年前に創業し、現在は37名の社員と共にモノづくりに励んでいます。

経営指針とは経営者の姿勢を前提に、「経営理念」「ビジョン」「方針」「計画」をまとめたものであり、将来を描いていくために、自社を取り巻く外部環境や社内の分析が必要です。特に「ビジョン」や「方針」においては、社員と一緒に夢が持てる会社にするために、前向きでワクワクできるものにしなければなりません。

弊社の指針発表会は取引先等を招いて行います。社内だけに向けた発表会ではないので、社員も「恥ずかしいところは見せたくない」と、一生懸命それぞれの部署の計画や目標の作成に取り組んでいます。こうした経営指針作りの準備段階に価値があり、会社の方向性を共有するだけではなく、社員の目標作成にもつながっていきます。

成長や喜びを感じられる会社に

人間は「仲間の中で存在意義を持つ」「人から褒められる」ことで、喜びを感じる生き物だと考えています。企業経営においては、自身の成長や喜びを感じることができる社内環境を整えるために、経営指針の成文化と、ビジョンを共有して、目標に向かって会社全体で取り組んでいくことが大切です。

弊社が当面の目標として掲げた10年ビジョンでは、技術力を生かして独創性のあるモノづくりを行い、業界内で憧れられる会社になることを目指しています。こうしたビジョンの発表には大変勇気がいるものです。しかし、ビジョンを掲げることで、会社のありたい姿を明確にし、現状の課題から漠然とした不安ではなく、具体的に何をしなければならないのかと危機感を共有できます。経営指針を作成し、社員が自主的に行動できる、未来の見える会社づくりをしていきましょう。