活動報告

第21期役員研修大学 第5講座「同友会らしい採用」(10月18日)

吉田 幸隆氏  エバー(株)

第21期役員研修大学・第5講座、吉田幸隆氏の報告の概要を紹介します。

共同求人の基本理念

同友会の共同求人活動は、単なる「人採り」ではありません。採用を通じて企業変革を成し遂げる活動であり、我々の会社が地域になくてはならない会社となり社会を良くしていく運動であり、同時に中小企業の魅力と役割を社会に訴える運動です。

当社は自動車部品を中心としたプレス加工業です。共同求人には、先輩会員から「同友会の学びの総合実践がここにある」と熱心に誘われ参加しました。社員と共に事前学習会に参加する過程で、社員から経営理念への質問や経営計画の大切さを実感した等の発言があり、仕事への前向きな気持ちや想いを共有できる機会となり、大変嬉しくなりました。「私1人ではない。皆でより良い会社にしていこう」と決心しました。

わが社の経営実践

採用に取り組む中で、様々な変化が生まれました。合同企業説明会でエバーを紹介する時、「私の会社、仕事」と社員自身の言葉で語ってくれます。新入社員を迎えると、自分たちで仕事を教えたいと、社員自らが研修内容を作成してくれました。そして後輩に仕事を教えることを通じて、自分自身はどうすべきかを考えます。これらすべてが経営指針の理解につながります。

2016年に、5年後を標榜した2020ビジョンを発表。技能検定への挑戦、数値で物事を掴む予実管理、社内研修の充実など、1つひとつの取り組みを通じて、相手を否定せず議論し合える関係ができてきました。

今年、10年後のありたい姿を示した2030ビジョンを発表。事業領域の拡大、働く環境の整備、お互い様の風土の醸成など、「次はどんなことができるか」と社員がどんどん提案して作成しました。

私は自身の持ち味を存分に発揮し、お互いの魅力を増すジャズセッションのような経営がしたいと思っています。これからも採用活動を通じて、社員と共に一人ひとりが自己実現のできる会社づくりを進めていきます。

社員の想いが詰まった2030ビジョン