オンラインで全3講座を終えて
18社から60名の会員と社員が参加
第21期社員と学ぶ共育講座は18社から60名が参加し、全3講座を受講。このたび修了式がオンラインにて行われました。
当日は受講生を代表して一弘電機の河合麻古氏と、同社社員の石元大志氏と井野嗣裕紀氏が報告しました。
同社では、同友会に入り経営理念を作成後、理念に共感してくれた新卒社員が入社。同友会の新入社員共育研修会へ参加し、共に育つ考え方と出合います。河合氏は今回初めて共育講座へ参加し、様々なヒントを得たといいます。また社員が討論を通じて多くの気付きを得ている姿を見て、今後は自主的に「共育講座へ参加したい」と言ってもらえる会社づくりを進めたいと、意気込みを語りました。
続いて、石元氏からは、経営者と社員がどうしたら共に学べるのかを考える機会になったと報告。理念やビジョンを共有することの大切さや、同僚や部下の発言する機会を増やし、失敗を恐れない雰囲気をつくって会社全体で成長していくことを目指したいとの抱負が語られました。そして感謝の気持ちを忘れず、まずは自分自身が変わっていきたいと、決意を語りました。
井野氏は、本社と工事部の働き方の違いから互いの壁を感じており、その解消はできないかと悩んでいたといいます。入社間もないため人間関係ができておらず、共育講座で学んだコミュニケーションの取り方を実践し、次第に上がってくるようになった意見を経営者に忖度なしで伝えるようになりました。成長シートというツールを使い、経営者と社員が納得して、仕事を通じて成長できるような環境づくりをしていきたいと、今後の目標が語られました。
共に将来を考える
討論後、共育委員長の明石耕作氏が42名の修了生に向けて修了証書を読み上げ、証書の実物は各社で経営者から手渡しされました。
経営者からは、「社員を巻き込むためには、経営者が真剣に取り組む。社員もあてにしてほしいと思っている姿を見て、まっすぐに真剣に説明することを学んだ」「経営者と社員のギャップは必ずあり、それを埋めようとする努力の大切さを改めて感じた」などの感想がありました。
社員からは、「自分の想いや考え方を伝えて良いと、背中を押してもらえた」「経営者と社員が一緒に決めたビジョンや夢を持つことで、目の前の仕事に埋没することなく、未来へ向けて一緒に頑張れるということを学んだ」「教わる側という受け身な姿勢が多かったが、後輩に教える立場となり、自分自身が様々なことを学んでいきたい」との気付きや抱負が寄せられました。
全体を通して、経営者の責任から経営指針に基づく話し合い、共に将来を考えた採用や教育について、考える場となりました。