活動報告

第21期役員研修大学 第6講座「共に育つとは」(11月15日)

青木 義彦氏  (株)サンテック

社員と共に作る経営指針の実践を語る青木氏

第21期役員研修大学・第6講座、青木義彦氏の報告の概要を紹介します。

共に育ちあう組織

当社は組み込みソフトウェアの開発を行っています。創業して社員が増える中、会社がどこへ向かうのか示すため経営指針を成文化しました。そして当時は具体的な売上計画が無かったため、自分たちがどうなりたいか目標を立てました。しかし、指針発表会で目標を発表しましたが、目の前の仕事に追われ、ほとんどの社員が活動に取り組んでいない状況でした。

翌年も同じ状態が続き、社員からは「こんなことはやめましょう」という提案も出されました。私は自分たちの事を自分たちで決めない組織にはしたくありませんでした。社員には向上心を持って仕事に取り組み、成長できるようになってほしかったのです。

「やめてどうするのか、自分たちはどうしていきたいのか考えてみよう」と粘り強く説得し、自分たちで作る指針書づくりとその実行を継続したのです。

誇りの持てる会社に

社員と共に経営指針を作ることで理念、方針、計画の一気通貫、いわば「めざす姿に到達する経営」が進んでいます。ISOへも取り組みPDCA手法を取り入れ、社員の自主的改善活動も仕組み化しました。こうした取り組みを通じて、社員が自分たちの役割や求められる能力とは何かを自分たちで考え、形にしようとしています。

「いつでも可能性の扉は開いている」。この言葉をいつも心に留めています。社員一人ひとりが自分の仕事に誇りと向上心を持って、お互いに信頼しあい成長しあう。そんな会社づくりに経営者と社員が一緒に取り組み、育ちあう経営をこれからも続けていきたいと思っています。