活動報告

ダイヤモンド部会「同友会と私」(12月20日)

村田 幸洋氏  大同至高(株)

「自社は世の中から求められる会社か」と問う村田氏

己を知り変革する

ダイヤモンド部会12月例会では、印刷業を営む大同至高の村田幸洋氏に、同友会での学びと経営実践について報告いただきました。

同友会で学んだことは、旧態からの脱却と自己変革だという村田氏。経営とは、会社とは、見るもの・聞くものすべてが新鮮だったといいます。入会当時も現在も「お金ない、人材ない、仕事ない。だったらどうする」を常に考えてきたといいます。

会社をどう成長させるかを考えたきっかけは、同友会仲間からの言葉でした。事業について「なんでもやっている」と話した時に返ってきたのは「なんの特徴もないな」「あなたの会社に人(求職者)は来る?」という言葉でした。

言われてすぐは悔しい気持ちばかりでしたが、家に帰ってよくよく考えてみると、的を射ていると思いました。そこから「オンリーワン企業になろう」「新卒の人にも来てもらえる会社にしよう」という目標ができました。

目標を持った努力が成長のカギ

やるからには高度な技術が求められる仕事に挑戦したいと考え、高額な設備の導入を決意。社員が安心して使えるかを基準に、高価だが安全性の高いドイツ製を選びました。資金繰り、銀行融資・補助金・助成金の受け方などを同友会で学び勉強し、資金不足の中での設備投資の連続で「中小企業経営革新支援法」を市内の印刷業界第1号で認定を受け、大きく活用しました。

村田氏は、ブレイクスルー思考でどんどん変化させることが大事だといいます。印刷業界は受注型産業で価格競争になりやすい。そこから抜け出すために、企画提案型の営業をし、売価を自社で決められる仕事にしようと考えました。お客様の真の要望をどう掴み、どう対応するか。同友会で学ぶ中で、会社とはすべて環境適応業であり、常にサービス業であると考えるようになりました。

需要と供給の中で、自社は世の中から求められる会社であるか、お客様の発展に貢献できているか。良い会社だと「思っていただける」技術があるか。「愛知ブランド企業」認定の取得は、その工夫の1つです。

現在、目指しているのは6次産業化。素材開発・製造・販売を一気通貫して担う企業へと歩みを進めています。

村田氏は「いろいろな人に助けてもらってきた」と振り返り、「大同至高は一生懸命やっているから助けよう」と思ってもらえる会社になること、こういう人に近づきたいと思う人に出会い、学ぶことが大事だとまとめました。