社会変化と女性経営者への期待
~女全交の学びを深める
佐藤 祐一氏 (株)羽根田商会
誰一人取り残さない社会の実現へ
女性経営者の会「愛彩」の5月例会では、今年度から愛彩の顧問に就任した羽根田商会の佐藤祐一氏に、昨年愛知で開催した女性経営者全国交流会の学びを振り返って、「これからの時代に女性経営者に期待すること」を問題提起いただきました。
佐藤氏は初めに、女全交の学びとして、(1)人権の尊重、(2)多様性と包括性、(3)「労使見解」の実践、の3点に集約。個を尊重し自主性を尊重して、誰一人取り残さない社会を実現するための経営者の責任として、改めて「労使見解の実践」という言葉でまとめ、女全交当日も提起した「経営者としての3つの視点」と「企業における7つの視点」を提起しました。
求められる「女性性」
佐藤氏は、特に今年3月のロシアによるウクライナ侵攻以降、世界的に女性リーダーの存在感が高まっていることを例に挙げ、企業経営においても企業を永続させる上で、強さ、しなやかさ、優しさ、といった「女性性」を時代が求めているといいます。そして、愛知同友会「2022ビジョン」にある「地域づくり」においても、女性性がもはや不可欠な時代になっている、と提起しました。
グループ討論では、「女性ならではの視点を活かした会社づくり・地域づくりが必要とされている」「事業は子孫からの預かりもの。女性らしさ、地域とのつながりを活かした経営で会社を永続企業にすべく頑張りたい」「女性を切り口に社会を変化させていくことによって、みんなのためによい社会を創っていけたら」などの意見が出されました。