活動報告

障害者自立応援委員会(6月5日)

バリアフリー交流会 in名古屋
~関わりの可能性を見つけよう

苗のポット詰め作業のポイントを説明する国分農園のI君(左)

13のブースで仕事体験

コロナ禍で2年間休止していた「バリアフリー交流会」が名古屋情報専門学校にて開催されました。会員企業からは社員も含め46名が参加、仕事体験を希望する160名の障害者と交流しました。

仕事体験ブースは、会員企業と愛知労働局で13カ所。各ブースとも参加者が列をなし、学校では経験できない現実感のある体験に目を輝かせていました。苦手だと思っていた作業がスムーズにできる、あるいはその逆もあり、各ブースでは参加者が真剣なまなざしで仕事を体験しました。

今回初めて仕事ブースに参加した国分農園では、地元の特別支援学校から新卒で入社し4年目のI君が仕事の指導を担当しました。作業内容はI君自身が考え、「苗のポット詰め」に決めました。仕事が終わった後、市場に出さない株を見つけては掘り起こし、体験しやすいよう小さな株に分け準備したそうです。当日、参加者一人ひとりに丁寧に作業を説明するI君の傍らで、じっと見守る橋本昌博社長の姿が印象的でした。

バリ取りの大切さを伝える信濃工業の江尻春樹社長(右)

心の温かさを感じて

初めて参加した会員からは、「どんな工夫をすれば働くことができるかを考えるきっかけになった」「障害のある人とのやりとりを経験し、社員とのコミュニケーションを見直そうと思った」と感想が聞かれました。

コロナ禍にあり、やや疎遠となった「人との関係づくり」。交流会を通じ、人が本来持っている心の温かさが会場全体から伝わってきました。

愛知同友会では“障害者と「1社1人関わる」運動”を推進しています。障害者を知らない、何ができるかわからないという会員企業に、関わりのきっかけをつくるバリアフリー交流会は、県下4カ所で開催しています。

(株)林商店  林 康雄