未来の見える企業づくり
水戸 勤夢氏 (株)アーティストリー
第22期社員と学ぶ共育講座・第2講座を開催しました。水戸勤夢氏の報告を紹介します。
経営指針とは
弊社は私が27年前に創業し、家具や木製品をオーダーメイドで職人たちと製造しています。3年前に営業開発部を新たに設け、現在は38名の社員と共にモノづくりに励んでいます。
経営指針とは経営者の姿勢を前提に、「経営理念」「ビジョン」「方針」「計画」をまとめたものです。将来を描くためには自社を取り巻く外部環境や社内の分析が必要です。自社では10年ビジョンと併せて、次代に残していくために30年ビジョンも掲げました。
弊社では毎年、経営指針発表会を行っています。正直なところ、指針書がなくても日々の仕事は回ります。しかし指針発表会を行うことで、将来に対する社員の目標が明確になり、社会に対して自社はこういう会社だと訴えかけることにもつながります。
仲間と共に未来を創る
弊社の仕事はディスプレイ業界が多く占めており、コロナ禍で売上げが減少しました。しかしながら、3年前に立ち上げた営業開発部のおかげで新規の売上げが増え、来期の売上げはコロナ前を上回る見込みです。こうした新しい部門を設けたのも、ビジョンがあったからこそであり、このコロナ禍をビジョンに近づくチャンスと捉えました。
改めてビジョンの実現に向けて、自社の強みは「5軸×3D×職人」であること、社会的使命としては「Art is Try~皆の心の中にあるアートを具体化させる担い手」としました。こうした中で社内の取り組みとして生まれたのが、「NARAプロジェクト」です。全国の建築学科に通う学生とオンライン上で集い、1つのものを作り上げ、外部からも評価を得ることができました。
私は人間の特徴として、仲間の中で存在している喜び、楽しい未来を想像する喜びの2つがあると考えています。その喜びを得るためには、自分が主体的に行動しなければなりません。会社の目的や方向性がまとめてある指針書を基に、自分たちがより幸せに、豊かになれる行動を、全社一丸となって進めていきましょう。