社員が生き生きと働く会社とは
~働く人の数だけある責任
手塚 良太氏 (有)テヅカ精機(長野同友会)
社員の声を聴き理念を作る
南尾張支部1月例会は、あいにくの天候のなかでしたが、117名の参加で開催され、長野同友会で活躍しているテヅカ精機代表取締役の手塚良太氏に報告をいただきました。
手塚氏は、バンドマンとして楽しい毎日を送っている時に先代が体調を崩し、母親から「すぐに帰って来て」と呼ばれ、事業継承をしました。当初は経営していくことがまったく分からず、音楽仲間の紹介で同友会に入会します。しかし簡単に上手くいかない日々を過ごし、悩み続ける毎日だったといいます。
そんな時に先輩経営者から「あなたの会社には理念は有るのですか」との痛烈な一言があり、手塚氏の胸に突き刺さります。すぐに理念を作成しましたが社員にまったく伝わらず、何かが違うと思った手塚氏は社員全員からヒアリングをし、話し合いを行い経営理念を改めて作成。その理念に社員は共感してくれました。当時14名だった社員が今ではグループ会社も含め137名と増えました。
自分が変われば会社も変わる
私は今回、例会担当メンバーとして関わらせていただき、最初は「自分に何ができるのか」と心の中では迷いばかりがありました。そうした中、メンバーとの関わりの大切さを学び、手塚氏の「社員との関わりを意識して社員一人ひとりとコミニュケーションをしっかりととっている」「社員全員と面談して、空き時間には常に話をしに行く」「同友会に入って自分が変わった。活動をすればする程、会社も良くなり自分自身も成長した」との言葉がとても印象に残りました。
正直になり、自分が変われば会社も変わり、良い人材にも恵まれる。社員を輝かせることができ、生き生きと働ける会社に変えることができるのだと思いました。
本例会での学びから私も10年ビジョンを描くことを決めました。この例会をつくってきた仲間は生き生きとした姿勢に変わり、参加者もワクワク楽しそうで刺激的で、沢山の学びが得られた心に残る例会となりました。
ヘルスケアーサロンドリアード 早川 暁子