活動報告

第22期同友会役員研修大学 第9講座(1月16日)

産学連携の取り組み(人づくり・仕事づくり)

水戸 勤夢氏  (株)アーティストリー

2021年ウッドデザイン賞に入賞した「わの休憩所」

第22期同友会役員研修大学・第9講座、水戸勤夢氏の報告概要を紹介します。

中小企業の魅力を伝える

産学連携の人づくりでは、愛知同友会は現在、県下6大学と連携協定を結び、意見交換会などを開催しています。また、2018年度には12大学の115の講座で76名の会員経営者が講義をしたほか、会員企業で高校生や小中学生の職場体験の受け入れなどもしています。

このような活動を通して中小企業の魅力を伝え、「生きること、学ぶこと、働くこと」の意味を考えてもらう機会にしています。1998年に始まった愛知同友会のインターンシップは、2018年度には会員企業56社で20大学から118名の学生を受け入れました。

一方、仕事づくりでは、愛知同友会には仕事づくり研究会(AICL)が活動しており、企業連携や地域連携の取り組みを報告しています。2017年には10年後の愛知県経済の研究でオーストリアとハンガリーに視察に行き、地域づくりも展望しています。

人づくりと仕事づくり 不離一体が成長の鍵

人を育てることは人が育つ風土をつくることだ、と思っています。自社では、育てる場づくりとしての仕事づくり、育てる仕組みづくり、そして社内環境の整備がそれだと思っています。インターンシップもそこに含まれます。

育てる仕組みとして、経営指針発表会や委員会活動などを進めています。経営指針発表会はその準備を通して社内のチーム力がアップします。委員会活動は労働災害の防止や技術力の向上、清掃活動などに取り組んでいます。

仕事づくりでは、学生の意見も取り入れて制作した社内の休憩所がマスコミで紹介され、2021年のウッドデザイン賞に入賞したことで問い合わせが約9倍になり、知床のサウナを制作する機会もいただきました。

企業成長の鍵は、人づくりと仕事づくりを不離一体で進めることで、同友会で産官学連携を学ぶことがそのきっかけになればいい、と思っています。