活動報告

経営者大学 第2講座(12月27日、1月24日)

対等な労使関係とは

信頼関係について議論が白熱

社員とのありたい関係

経営者大学第2講座では『労使見解』にある「対等な労使関係」について学びを深めました。

会社組織として共通の目的に向かって行動する機能集団であることを前提に、それだけでは円滑に会社を機能させることは難しく、共同体としての集団の要素も必要ではないか等、組織体のあり方から議論はスタート。参加者それぞれが考える社員との望ましい関係を出し合いました。

仕事を離れた人間同士の関係、安心して任せられる頼れる関係、本音を出してくれる関係など各人のありたい関係が交流される中、総じて「信頼し合える関係」を期待することで一致。では信頼し合うとはどういうことかと討論はさらに進みます。

社員との信頼関係を築くとは、社員を信じる経営者の心構えをもとに、経営者と社員が互いの人生観を対等の立場で語り合い、企業という共同体を通じてどのように生きていきたいかを深めること。その上で、経営者が社員から信頼されるようになるためには、雇用関係は契約関係であり、必要な労働環境整備を行うこと、公私混同をしない、言行一致が大切であることなどが話されました。

あるべきコミュニケーション

続いて、あるべき労使のコミュニケーションについて討議。トラブルやピンチの時こそ、社員との本当の関係性が表れ、社員は経営者の行動1つ1つをよく見ています。コミュニケーションには共有の意味があり、日頃から会社の現状認識を一致させること、就業規則や賃金規定などの労働環境についての契約を整備すること、経営者の経営への思いを発信し、将来展望を語ることなど、社員との関係性では経営者から積極的に発信することが大切です。

このことはまさに経営指針(理念、方針、計画、ビジョン)の確立そのものであり、経営指針という共通の価値観をもとにした経営者と社員の不断のコミュニケーションが大切であることが改めて確認されました。