活動報告

経営者大学 第3講座(2月28日、3月31日)

社員との信頼関係の構築

高い次元の信頼について問題提起

労働環境の改善

経営者大学第3講座では社員との信頼関係の構築をテーマに、『労使見解』にある「賃金と労使関係」、「やりがいのある仕事」、「労使関係の新しい次元への発展」について深めました。

まず賃金を始めとした労働条件の社員との擦り合わせについて、各社の取り組みを交流。賃金は社員を生活の糧であり、労働環境整備は安全で安心して働けるために常に改善していくものであり、いずれも各社の経営状況を踏まえ、現実的に対応していくことが前提だと、参加者相互に確認されました。

その上で、労働条件、とりわけ賃金は経営者の考えが如実に表れるもので、その考えが社員からの信頼を得られ、価値観の一致ができるよう努めていかなければならない。そのためにも経理を含めた透明性、経営指針に労働環境改善が方針化されているなど、具体的な展望が描かれていることが、経営に対する信頼を築くことにつながると、まとめられました。

高い次元での相互信頼

続いて、高い次元での相互信頼へと討議が進みます。高い次元とは仕事への誇りとやりがいをどう持てているか、それについて社員との共感をどうつくりだしているかとの問いかけを基に、お互いの経営理念のあり様について議論しました。

社員にとって会社は自主性・主体性が育まれる場となっているか。1人1人が自分の持ち味を生かし、自身の尊さを実感できているか。自分の仕事が社会に役立っているという、自社の社会的存在意義を感じているか。日々の仕事を通じて達成感を感じ、成長しているかなど、さまざまな考えや各社での実践が出されました。

何より経営者が自身の経営に誇りや、やりがいが持てているか。働くことを通じて経営者自身と社員が共にどう生きていきたいのか。経営者が自身の生き様を語ることを通じて、働くことの意義を共に考え、高めていくことが、高い次元での相互信頼を築くことだと確認し合いました。