活動報告

【第23期】社員と学ぶ共育講座 第2講座(7月21日)

共に描くみんなの未来

長谷川 久幸 氏  (株)モア・フーズ

自分の生き方を語る長谷川氏

第23期社員と学ぶ共育講座(24社、75名が参加)第2講座、長谷川久幸氏の報告を紹介します。

自己姿勢を見つめ直して

弊社の経営理念は「人・店づくりで笑顔をつなぐ~『笑顔をつなぐ』とは、笑顔を創造し、『人と人を繋ぐ』こと」です。この経営理念を成文化するにあたって、自己姿勢を見つめ直しました。

弊社は、私が生まれた年に父が創業しました。私が高校生の時にその父が倒れ、重度の障害を抱えます。そして代表交代の時に、父が他界。葬儀には入りきれないほどの人が集まり、人とのつながりの大切さを実感しました。

私は入院している父のためにと懸命に働いてきました。自分は1人の人間としてどのように生きたいか、どのような最期を迎えたいか。そして、社員1人1人の人生や生き方に本気で興味を持てているか、改めて考えた際に今の経営理念を成文化したのです。

経営指針を社員と共に作成している長谷川氏の報告から学ぶ

経営理念に基づき社員の発案で新事業

指針成文化の際、自分がすべて作成するのではなく、最初から社員主体で作りたいと考えていました。2年目からは社員と共に作成、4年目以降は社外に向けても発表し、6年目を迎える頃には納得のできるものが作れました。離れた店舗同士をつなぐのも経営指針書であるため、「皆」の指針書であると感じてもらうことを優先しました。

経営指針作成会議は年に3回行い、最も時間をかけるのが経営理念の深堀りです。10年ビジョンも「できたらいいな」「こうしたいな」との想いを理念に基づいて、社員が自主的に発案します。

その中から出てきたのが「食養道」の言葉です。アレルギーフリー給食の実現や社員の知り合いを通じて、地元農家や大学の協力が得られたこと。指針発表会を通じて社外に公表していたことが、さらなる共感を呼びました。

経営指針の成文化を通して、社員自身の生き方も確立してほしいと思っています。10年ビジョンでは社員と地域社会の10年後を描くことも大切にしています。共感を得るには、経営者が自信を持って自分の人生を語れなければなりません。自己姿勢の確立から、全社一丸で指針の実践を進めていきましょう。